実盛 ― さねもり ―
■登場人物
前シテ・・尉
面:笑尉または朝倉尉、三光尉
装束:小格子または無地熨斗目、水衣、数珠
後シテ・・齋藤別当実盛
面:笑尉または朝倉尉、三光尉
装束:厚板、半切、
法被、太刀、負修羅扇
ワキ・・遊行上人
ワキツレ・・従僧
アイ・・里人
装束:狂言上下
■あらすじ
■小書
長胡床(観世)
■舞台展開
- 遊行上人(ワキ)・従僧(ワキツレ)の登場
- 里人(アイ)の登場。上人が連日、説法の途中で独り言を云うので、今日は訳を尋ねてみようと述べる。
- 上人と従僧が念仏の功徳を讃嘆している。
- 老人(前シテ)が現れ、鉦の音や念仏に耳を澄ませ、合掌する。
- 上人は毎日説法を聴きにやって来る老人に名を尋ねる。老人は人払いを願った後、斉藤別當実盛の話を始める。そして、自分は実盛の幽霊で、二百年経っても成仏できずにこの世に留まっていると言うと、姿を消す。
- 里人は上人に実盛の話を語り、回向を勧める。
- 夜、上人と従僧が篠原の池の辺で念仏を唱えて供養をしている。
- 実盛の霊(後シテ)が現れ、弔いに感謝する。池の面に浮かび寄る、錦の直垂・萌黄匂いの鎧・黄金作りの太刀を帯びた白髪の老武者の姿は上人にしか見えない。
- 実盛の霊は、篠原合戦にて、鬢髭をも黒く染めた姿で討死し、首実検が行われたこと、錦の直垂を着て故郷の合戦に出陣したこと、手塚太郎と組んで討死した最期の様を仕方話で語る。
- 老武者は篠原の土となって消えた我が身を弔ってほしいと頼み消えていく。